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コペンハーゲン便り9(フリースコーレ教員養成アカデミー)

 11月23-25日にフュン島のSvendborgで開催された国際カンファレンスに参加してきました。主催はフリースコーレ協会、エフタースコーレ協会、フリースコーレ教員養成カレッジです。Svendborgはフュン島の南端の町。人口2.6万人ですが、フュン島では第2の規模だそうです。ここにフリースコーレの教員を養成する教育機関Den frie Lærerskole(英語ではThe Independent Academy for Free School Teaching)があり、今回の会場となりました。コペンハーゲンから電車で2時間でSvendborg駅、そこから車で20分余り行ったところにあります。(注)

 到着したら、アカデミーの案内ツアーがあり、学生が校舎内をあちこち見せてくれました。このカレッジはフリースコーレ、エフタースコーレ、フォルケホイスコーレの教員養成を目的にして1949年に設立されました。大学といっても学生定員は72人、教員20名、職員22名ですから、非常に小規模です。

 このカレッジがユニークなのは5年制課程で1年はインターンシップを行う、評定は試験でなくレポートで、国の規定と異なる養成カリキュラムを用いているなどの点です。教員として獲得すべきものとしては、教科専門性だけでなく、教育における民主主義、文化、余暇活動があげられています(学長プレゼンより)。人間を包括的にとらえる視座をもった教員を養成しようとしていることが分かります。

 夕食の後は、アカデミーの紹介レクチャーがあり、コーラスにバンドの演奏と楽しい催しも用意されていました。

(写真はSvendborg駅そばの商店街と広場(こんな町にも寿司店が。寿司は大人気です。)、アカデミーのメインビルディング、英語科教室、美術工芸科教室の作品、コーラス。)

(注:デンマークは東からシェラン島、フュン島、大陸につながるユトランド半島の3つに分かれます。コペンハーゲンはシェラン島の東端にあり、向かいはすぐスウェーデンです。)

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