コペンハーゲン便り2(Friskole協会講演会への参加)
10月5日にコペンハーゲンで開催された講演会に参加してきました。主催はDansk Friskoleforening(デンマークフリースクール協会)で、テーマは、’In Denmark, we have compulsory education - not compulsory schooling. What does it mean?’。講演は、コペンハーゲン大学教授(憲法)、ロスキレ大学教授(法学)、オーフス大学名誉教授(教育思想史)の3人の研究者。
この間、デンマークでも矢継ぎ早に教育改革が実施されてきており、今年6月にはfriskole法の改正案が教育省によって打ち出されました。協会の解説によると、今回の改正案はfriskoleに対する監査のより公正な実施を主な目的とするものだが、同時に過激な宗教運動を抑制しようとする政党間協定パッケージの一部でもある。法にdemocratic educationという言葉を挿入しようとする点は後者に 関係しているようです。
デンマークには就学義務はありません。多様な教育を行っているfriskoleやprivatskole、ホームスクーリングなどで公立学校に代替する教育を子どもに受けされば教育義務を果たしたことになります。監査のあり方や目的規定はfree school等にとって非常に重要な問題となるため、この講演会が開催されたということです。参加者はfree school等の教職員たちを中心に150名ほど。2-3人が質 問して終わりかなと思っていたら、10人以上が質問に立ちました。参加者が非常に真剣に講演を聞いて様子が印象的でした。(写真は会場の様子)